日本酒の楽しみ方ー温度と名前ー

日本酒は、世界的にも珍しくお酒を冷やしたり温めたり、さらに温度ごとに名前を付けています。

 

ー常温(じょうおん)ー

20度:  冷  や  ( ひ や )     :気温のまま。温・冷もしないので、冷酒や燗には含まない。 

 

 

 

ー冷酒(れいしゅ)ー

 

 5度:雪冷え ( ゆきひえ ):香りがほとんど立たない状態。

 

10度:花冷え ( はなひえ ):香りはやや閉じ気味、穏やかな味わい。

 

15度:涼冷え ( すずひえ ):香りも味わいも感じやすい。

 

 

 
ー燗(かん)ー

 

30度:日向燗(ひなたかん):熱くも冷たくもなく、香りが引き立ち滑らかな味わいになる。

 

35度:人肌燗(ひとはだかん):体温よりやや低く、ぬるく感じる程度。米や麹の香りが感じられる。

 

40度:ぬる燗( ぬるかん ) :旨みや香りが最もよく感じられ、味にふくらみがでる。

 

45度:上 燗 ( じょうかん):注ぐと湯気が立ち、香りや味わいはやや引き締まる。

                                                旨みとキレのバランスが良い。

 

50度: 熱 燗 ( あつかん ) :湯気が見える温度。香りとキレが増し、辛口になる。

 

55度:飛び切燗(とびきりかん):徳利など器が暑く感じる温度。

              香りは強く、より辛口で刺激的になる。