お酒の用語集 か行

カクテル(かくてる)

お酒をベースに果実などで味や香りを付けた飲み物。最近では、ノン・アルコールタイプも増え始めました。

掛米(かけまい)

日本酒の製法の醪造りの工程で使われるお米。日本酒造りで使用するお米の約7割を占める。

果実香(かじつこう)

純米大吟醸や吟醸酒など吟醸仕込みと呼ばれる方法で造られた日本酒に多いバナナやリンゴなどフルーツ系の香り。

片白(かたはく)

酒造での専門用語。掛け米のみ精白米を使い、麹には玄米を使う製造法の事。諸伯(もろはく)の対語。

活性にごり酒(かっせいにごりざけ)

日本酒の一種。「ばくだん酒」とも言う。酵母が生きている状態のにごり酒。保存する状態、温度などで、発酵が進むため、味が不安定。開封する時に噴出すことが有り、動画サイトなどでも見る事が出来る。

カナディアン・ウイスキー(かなでぃあんういすきー)

法律に基づいたカナダ産ウイスキーの事。アメリカ独立戦争当時に五大湖周辺のイギリス系移民によって始まったとされる。アメリカの禁酒法時代に密輸し莫大な富とシェアを築く。フレーバリングウイスキーとベースウイスキー、それらを混和したカナディアンブレンデッドウイスキーの三種類に分類される。

亀の尾(かめのお)

酒造好適米の一種。漫画「夏子の酒」のモデルにもなった復活米の代表的存在。長らく飯米として東日本を中心に栽培されていたが酒米としても評価が高かった。味は硬くて細い分、、繊細で軽やか。

下面発酵(かめんはっこう)

ラガービールの醸造方法。最終的に酵母がが下面に沈む事からそう呼ばれている。低温で長期発酵、貯蔵する事でエールビールに比べてアルコール度数を高くすることが可能となった。低温で腐敗しにくく大量生産に適しているため世界的に大資本のビール会社で採用される。日本でも大手メーカーはラガービールが主流。

枯らし(からし)

日本酒造りの工程の一つ。お米を精米後、お米の熱や内部の水分などを安定させるため倉庫などに保存する事。

寒造り(かんづくり)

日本酒造りの方法の一つ。冬の寒い時期に酒造りをする事。江戸時代から日本酒造りは寒造りが基本になった。現在では温度管理などで一年を通じて造る事が可能で、寒造りに対して「四季造り」「四季醸造」とも呼ばれる。

生一本(きいっぽん)

混ざりもので無い事。お酒では一つの酒蔵(メーカー)で造られた日本酒の事。「桶買い」などでブレンドされたお酒と区別するための言葉で、兵庫県の酒蔵の生一本は「灘の生一本」と呼ばれ有名。

木桶仕込み(きおけじこみ)

室町時代中頃から続く日本酒を造る時に木桶を使用する方法。現在ではホーロータンクが主流だが、徐々に復活している。

黄麹(きこうじ)

主に日本酒造りで使用される麹菌の総称で実はカビの一種。ただし他の麹菌(黒麹など)も日本酒造りに使われることがある。日本酒造りでの役目は、お米のデンプンを糖に変える事。

吟醸酒(ぎんじょうしゅ)

 精米歩合60%以下のお米を原料に吟醸造りで造られた日本酒。「吟醸酒」の表示は法律で条件が有り、吟醸造りと呼ばれる製法で造られ、華やかな吟醸香が特徴。純米酒の場合は「純米吟醸」、醸造酒の場合は「醸造吟醸」と呼ばれてます。

口噛み酒(くちかみさけ)

人がお米を噛んで、発酵させる日本酒の原型とされるお酒。神社など神事で造られることも有る。唾液に含まれる酵素でお米のデンプンを糖に変えて発酵させる。ある実験では男性では腐り、女性ではお酒になったとか。

クラフトビール(くらふとびーる)

小規模な蒸留所や少量生産など、原材料や味にこだわったビール。アメリカから始まったとされるクラフトブームのひとつで、日本では「地ビール」に代わるワードとなっている。地ビールとは同意語だが、より高品質なビールで使われることが多い。

グレーン・ウイスキー(ぐれーんういすきー)

モルト以外にもトウモロコシや小麦などの穀物類を原料に、連続式蒸留機を使用し造られるウイスキーの総称。クセも無く、すっきりとした味わいな場合が多い。

黒麹(くろこうじ)

沖縄の泡盛で使用される麹菌。アワモリコウジカビとも言う。九州の焼酎にも多く使用されるが、近年日本酒でも使用される。一般的に味わいじゃパンチの効いた特有のコクが有り、キレのよさが際立つ酒質に仕上がる。

薫酒(くんしゅ)

香りと味による日本酒の四つの分類のひとつ。香りが高く、味は軽やかや爽やかなタイプの日本酒。リンゴやメロン、花やハーブの様な甘めの香りが特徴。大吟醸酒、吟醸酒など吟醸系が代表的。

下戸(げこ)

お酒の呑めない人の事。日本人の約6割はアルコール分解酵素を持って無いと言われる。

原酒(げんしゅ)

未調整なお酒の事。上漕後、割水もしくは加水調整(アルコール分1%未満の範囲内の加水調整を除く)をしない日本酒。アルコール度数が高く、味わいも濃い事が多いのが特徴。または未調整の蒸留酒(ウイスキーなど)。

麹菌(こうじきん)

日本の国菌。日本の発酵食品製造で活躍中。人間にとって有効なカビの総称。

甲類焼酎(こうしゅしょうちゅう)

焼酎甲種、新式焼酎とも呼ばれる。連続式蒸留機で蒸留され、無色透明、癖の無い味わいが特徴。アルコール度数は36%未満となっている。2006年より酒税法上の正式名称は「連続式蒸留 しょうちゅう」となっている。焼酎甲種の名称は引き続き使われることとなった。

酵母(こうぼ)

発酵する菌。日本酒では、麹が米のデンプンを糖分し、その糖分を酵母がアルコールに造り出す。蔵付きの酵母、県開発の酵母、花の酵母など、新たな酵母菌が発見、使用されている。

石(こく)

「いし」では無く「こく」と呼びます。尺貫法の体積の単位。加賀百万石など、大名などの領地のお米の出来高を現す為、日本史などではお馴染み。1石は約180ℓ。

黒糖焼酎(こくとうしょうちゅう)

黒砂糖と麹を原料とする焼酎。米国統治下で生まれたとされ、日本返還に大島税務署(鹿児島県)の管轄地域内において、特例で認められた穀物や果実以外の焼酎。ラム酒との違いは、米麹が使用されている点。

古酒(こしゅ)

酒造年度(酒の製造年)がその年より前のお酒。法的な基準はないが、3〜5年で古酒(長期熟成酒)として発売される。適切な温度と状態で保存する事で味はまろやかに、香りや色も変化する傾向が有る。

濾す(こす)

日本酒造りの工程の一つ。搾った後の清酒からさらに細かな滓や色などを取り除く作業。

五大ウイスキー(ごだいういすきー)

ウイスキーの五大産地、またはその国、地区の法律に基づいた産地のウイスキー。スコッチウイスキー、アイリッシュウイスキー、アメリカンウイスキー、カナディアンウイスキー、ジャパニーズウイスキーの事。また台湾やインドなどの産地をニューワールドと言う場合もある。

…日本だけの呼称と言う説もある。

コハク酸(こはくさん)

日本酒に含まれる酸の一種。日本酒のコクの基とされ、魚の生臭さを抑える効果もある。

五百万石(ごひゃくまんごく)

酒造好適米のひとつ。昭和32年の栽培開始から40年以上作付面積第1位を維持していた。北陸や山陰地方を中心に栽培されており、淡麗辛口向き。蒸米は柔らかく弾力性が有り、出来上がった酒は淡色。

混合酒(こんごうしゅ)

醸造酒や蒸留酒をベースに様々な果実や香料、草花などを配合したお酒の総称。洋酒の蒸留酒をベースにしたものをリキュール。日本では梅酒やみりん、かりん酒などが身近で代表的な混合酒。

混和焼酎(こんわしょうちゅう)

甲類・乙類 をブレンドした焼酎。割合によって呼び方が変わり、甲類が50%以上で「甲類乙類混和」、50%未満は「乙類甲類混和」となる。