お酒の用語集 な行

生酒(なまざけ)

通常は2回行われる熱処理を一度もしていない日本酒(清酒)。「生生」「本生」など表示されることがある。

生貯蔵酒(なまちょぞうさけ)

製成後、火入れをしないで貯蔵し、製造場から移出する際に火入れした日本酒。貯蔵期間については規定されていない。

生詰酒(なまつめさけ)

生貯蔵酒とは逆に、製成後、火入れをしてから貯蔵し、製造場から移出する際には火入れを行わない日本酒。

生ビール(なまびーる)

熱処理されていないビール。冷凍技術など未成熟だった時代では醸造所近くなど一部で販売されていたが、1967年サントリーが「純生」を発売以後は各社が発売。冷凍・冷蔵技術、運搬環境などの向上と共に「とりあえず生」と言われるまで認知度が上がった。

にごり酒(にごりさけ)

日本酒造りの工程で、醪を濾過(搾る)時に粗目の布などを使用して、滓が混ざった状態のお酒。白濁とトロミがあるお酒から透明なお酒の中に舞う程度まで幅が広い。

日本酒(にほんしゅ)

日本産のお米と麹と水を原料にした日本で造られたお酒の総称。アルコール度数22度以下 の醸造酒。海外で造られた清酒と日本酒を区別する動きも有る。

日本酒度(にほんしゅど)

水に対する日本酒の比重を表す値。糖が多ければ比重が大きくなり数値が低く、少なくなれば比重が小さくなるため数値が高くなる。プラスだと辛口、マイナスだと甘口とされている。

日本酒の日(にほんしゅのひ)

10月1日の事。1978年日本酒造組合中央会が制定した。ちなみに11月1日は「本格焼酎・泡盛の日」

乳酸(にゅうさん)

広義では、α(アルファ)-オキシ酸やオキシプロピオン酸の事。解糖時の最終産物。人体では疲労物質扱い。日本酒造りでは生酛系、速醸系などで違いはあるが、醸造時に雑菌抑制に利用している。また日本酒の穏やかな酸味の元になっている。

ニューワールド(にゅーわーるど)

新世界(直訳)。お酒の世界では主に、発祥地や元々の生産地以外で、新しく産業化し発展した地域を指す言葉。ワインの場合は、欧州以外のアメリカやチリ、日本など。ウイスキーは、五大生産地以外の台湾やインドなど。

ノン・エイジ・ステイメント(のんえいじすていめんと)

NAS(ナス)やノンエイジとも言う。ウイスキーなどで、熟成の年数が表示されていないお酒の事。熟成年数を表示する場合の多くが、混和された一番若い年数を表示する事がルールとなっているが、NASはその枠にとらわれない事から、ブランドとしての入門や標準にする事が多い。