お酒の用語集 や行

ヤブタ(やぶた)

 日本酒造りの「上槽」で使用される自動圧搾ろ加機の通称。ヤブタ式で搾られた酒粕が「板粕」となる。

山卸し(やまおろし)

日本酒造りの工程のひとつで、ボートのオールの様な道具の櫂(かい)で、麹と蒸し米と水を混ぜる方法。寒い冬の深夜に一晩中、丹念に櫂を入れ続けなければならない重労働。

山田錦(やまだにしき)

最も有名な酒造好適米。高度精米がしやすい錦状心白で吟醸、大吟醸造りのために酒米条件が揃う。稲の穂が長く倒れやすいうえ害虫にも弱いが、最高級の酒米をして絶大の支持を得ている。

山廃造り(やまはいづくり)

日本酒造りの工程で、1909年(明治42年)に国立醸造試験所で開発された方法。「生酛造り」の「山卸」の作業を無くした。 「山卸廃止酛(やまおろしはいしもと)」が正式名称。

和らぎ水(やまらぎみず)

日本酒を呑む時に一緒に呑む水の事。洋酒でのチェイサー。量として日本酒と同量程度としている。石川県酒造組合連合が公募から命名し、2004年に日本酒造組合中央会が「日本酒で乾杯推進会議」を設立し、和らぎ水を提唱している。